インプラント治療の流れについて、ここでは、右下の奥歯(右下5番、6番)に2本のインプラント治療を行った当院の実際の症例を用いてお説明します。 ◎おおまかなインプラント治療の流れ(2回法の場合) 1 全身状態の確認・口腔精密検査・CT検査・血液検査・口腔型取り 2 診断、治療計画の決定 3 インプラント埋入手術・インプラント一次手術 4 インプラントの頭出し手術・インプラント二次手術 5 上部構造の装着(インプラントのうわ物) 6 メインテナンス(インプラントの寿命をのばすため非常に重要です) |
問診、レントゲン撮影・口腔内写真撮影・研究用模型作成します。 検査結果より、診断および治療計画をご提案します。 治療にかかるご費用は、患者さまごとのあごの骨の状態や手術の難易度などによっても違うため、多くの場合、正確な費用はこの時点で提示されます。 <今回の症例> レントゲンで丸に囲まれた部分にインプラント治療を行いました。詳しくは右下5,6番に2本のインプラント体を埋入します。 |
CT検査を行い、顎の骨の状態を評価します。顎の骨の量が少ない場合は、骨造成術やソケットリフトなど骨を増やす手術が必要になる場合があります。 インプラント埋入手術に備えて全身状態把握するため、血液検査などの検査を行います。 インプラント治療の結果の予後を評価するため、口腔内清掃状態の評価、歯周組織検査(歯周病の検査)を行います。重度歯周病の方は、インプラント治療前に歯周病治療を行います。 |
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インプラント埋入シュミレーションソフトを使用し、正確なインプラント埋入ができるようにします。シュミレーションソフトを使用することにより、正確・安全なインプラント手術を提供できるようになりました。(簡単なインプラント症例ではソフトを使用しない場合があります。) i CAT LANDmarker ソフト |
顎の骨に穴を開け、インプラント体(フィクスチャー)を埋める手術を行います。 口を消毒したのちに麻酔をかけます。(ご希望により鎮静法を行います) 手術は平均1時間程度で終わり、部分入れ歯などを使用する事ができるため、食事や会話に支障はありません。 <今回の症例> 局所麻酔下にて、右下56番部にKYOCERA製POI EXインプラント(直径4.2mm,直径10mm)を2本埋入を行っております。 京セラ POIインプラント |
1週間〜10日後に抜糸を行い、傷が治癒して骨がインプラント体としっかり結合するまで待ちます。この期間は、通常上顎で3〜6ヵ月、下顎で2〜3ヶ月程度です。 京セラ製のHAコーティングインプラント、PRPやCGFなどの血小板由来の骨成長因子を用いた再生治療、超音波骨折治療器を導入し、可能なかぎり安静期間(インプラント体と骨が結合するまでの期間)が短くなるように最新の機器を導入しております。 |
インプラント体と骨の結合を確認後、2回目の手術を行います。これは、インプラント体に歯を支える土台(アバットメント)をネジでとめる手術です。歯肉を少しメスで開いて、土台をとりつけ、歯肉をきれいに整えます。 |
2次手術後、歯肉の治りを見て、仮歯を装着し、噛みあわせや装着感・清掃性のチェックを行います。その後、最終的に使用する上部構造体(うわ物)のための型取りを行い、最終的な上部構造体を装着します。 |
インプラントは天然の歯を比べて、歯周病にかかりやすいといわれています。(インプラント喪失の最もおおきな原因はインプラント歯周炎です。) インプラントを長持ちさせるためには、継続的なメンテナンスが不可欠です。 当院ではインプラント専用のスケーリングチップ及びエピオス(次亜塩素酸水:HCLO)にて定期的なメンテナンスを行っています。 また、エアフローマスターによりバイオフィルムの除去、必要とされる症例には光殺菌治療を行っております。 |
◎骨再生療法〜PRP再生療法とCGF再生療法の併用〜 顎の骨が少ない(薄い)場所へのインプラント手術は、埋入するインプラントが顎の骨から突き出たり、顎の骨の近くの神経を傷つけたりするリスクがありました。 当院では、PRP再生療法とCGF再生療法の併用した最新の骨再生療法を行っております。 |